Diary 2012. 1
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1月8日 (日)  訪れ

2012年がスタートしました。
本年も宜しくお願い致します。

暦では もう春なのでしょうか
冬至を過ぎて だんだんと日は長くなっているはずなのですが
夕方5時には真っ暗。 
日がもう少し長い季節に早くなれば良いのに・・・。

春の訪れ
「訪れ」「おとずれ」の語源について
古来の人たちが 風などの自然現象を神の来訪を告げるものと感じ
音を連れて、神が来訪するので「音連れ」と言ったのが
始まりだと聞いたことがあります。

昔の人は 聴覚がとても優れていたんだとか
都会の中で 聞こえてくるのは 車の行きかう音や雑音が多いのですが
公園や 自然の中に行くと音の多さに気づきます。
以前にも書いたのですが 
朝 通勤で駒沢公園を 通り抜けるときは聞いているラジオの音を消します。
都会の中の公園でも 季節によって いろんな音が聞こえてくるんです。
 
常に音楽で 耳をふさいでいないで たまに外の音に自分を放り投げると
何かの訪れが聞こえるかもしれませんよ。

音というと
去年 戦場カメラマンの渡部 陽一さんが朗読CD「Father's Voice」を発売したのですが
この中の『小さな星〜イスラマバードの友人が言ったこと〜』という朗読を
ラジオで聞いたとき 自然と目頭が熱くなりました。
テレビで見る独特の口調は 正直好きではなかったのですが
朗読している 一言一言が 優しくて とても伝わるものがあります。
You Tubeを紹介しますが できれば目を閉じて聞くことをお勧めします。
http://www.youtube.com/watch?v=JwfBHuyoyq4

ラジオというと
今年初めて ジョギングをしてラジオを聞いてるとき
かかった音楽が レッド・ツェッペリンの「天国への階段」!!
知らない人も多いかもしれませんが
私の気分は一瞬にして 高校時代。
走るペースも 上がるってもんです。
・・・にしても こんな長い曲 全部放送するわけないよね・・・
・・・という予想通り 後半の盛り上がりまでいかず前奏でフェードアウト。。。。
前奏長すぎだよ・・・・・不完全燃焼。
…というわけで これも早速便利なYou Tube
http://www.youtube.com/watch?v=9Q7Vr3yQYWQ&feature=related

(それにしても映像がきれいすぎ! 私はこっちの方が当時の感じ)
http://www.youtube.com/watch?v=dmKeIlJq4gM&ob=av2n

見ていたら懐かしい曲がいろいろ出てきたので ついでに
http://www.youtube.com/watch?v=wlq0lYB3iSM&feature=fvwrel
いや〜この2曲は文化祭で 演奏したんです。。。。。昨日のことのようですが…
時間のスピードが・・・怖い
http://www.youtube.com/watch?v=w-NshzYK9y0&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=iZq3i94mSsQ


・・・と 失礼しました。一人で盛り上がり
自然に耳を傾けるどころか 真反対の音ばかり紹介してしまいました。

ともあれ今年も いろんなお客様の 「音連れ」を楽しみにしたい一年です。






1月31日 (火)  「明大前」物語

「明けましておめでとうございます」から もう一か月が経ち
これがあと11回で今年も終わります。
なんだか今年は 早くこの11回が無事過ぎて欲しいと思うのは私だけでしょうか。

先日 世田谷区は 「脱東電」を掲げ電力会社を入札制にすると決めました。
国は個人宅の屋根に 電力会社のソーラーパネルを設置するように動いていくと 
新聞に書いてありました。
これらは もっと早くにそう動けたはずなのに 私は10年遅いように思います。
電力の自由化って そんなに難しいことなんでしょうかね。。。。

去年 ふと目にした『「明大前」物語』という本を買いました。
戦後から東京オリンピックくらいまでの 明大前を舞台にした
ある男の子が 子どもから青年になるまでの物語。

私は広島から上京して20年近く この明大前に住んでいます。
もうあと数年もすれば 東京の生活の方が長くなってしまいます。
そんな明大前の 今昔が描かれているのも なんだか楽しくてその本を読みました。

街角にある あの店この店が たまにその本に登場します。
「そんな頃から この店あるんだ・・・」
現在では 片側4車線で 上を高速道路が走る甲州街道も
その本では 風景が一変します。
今の東京の風景が当然のように思っている人が多いなか 
そうは思っていない人が この町に何人くらいいるのだろう。

ノスタルジーに浸るわけではないけれど
自分が お店を持って「当然そこにある」ということが
普通ではないことを実感します。
当然の毎日がいつまでも続けば良いと 
正直 去年の3月以来は特に思うのです。

一度も 入ったことのない ジャズ喫茶「マイルス」
やはりこの店も この本に登場する店の一つ
今日 その店の前を通ると 店が閉まり「もう暫く 休みます」と
手書きの張り紙がしてあった。

いつもの風景に また店の明かりが灯るのを 常連でもないのに期待するのです。




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