Diary 2005. 9
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9月12日 (月)  東京カテドラル聖マリア大聖堂

こんにちは。
何となく朝晩の空気が変わってきましたが いかがお過ごしでしょう。
朝 出勤する時 小学校の前を通るのですが
8月の間は静まりかえっていたのが
9月に入って 子ども達の声や 給食室のおばさんの声で活気を取り戻しました。

先日 目白にある東京カテドラル聖マリア大聖堂に行きました。
雑誌に 丹下健三の特集があり どうしても見てみたくなったのです。

建築家 丹下健三  今年の3月に他界されたのですが
東京都庁やフジテレビ本社 また広島平和記念資料館も設計した人物で
東京カテドラル聖マリア大聖堂も設計したのですが 
雑誌には その大聖堂での葬儀の模様が出ていました。

小雨の降る中 静かにたたずむその中に入ると
写真で見た大きな空間がそこにありました。
靴音さえ大きく響くほど静かで 
平日とはいえ この東京の真中で これだけの空間に誰もいないことは
妙な感覚でさえありましたが
天井は十字を 形どり ステンドグラスの前に大きな十字架がおかれ 後ろを向けば日本最大のパイプオルガン
そして コンクリ−トの中に並んだ木の椅子と祭壇は
落ち着いた気持ちにさせてくれました。

丹下健三は フランスの建築家ル・コルビジェの影響を大きく受けていたと書かれていました。
そういわれれば 広島平和記念資料館の直線的な形はまさにコルビジェ建築の様式に似ていますし
東京カテドラル聖マリア大聖堂も 外の形はノートルダム・デュ・オー巡礼教会堂に何処となく似ています。
テレビでしか見たことはありませんが 中からの光を使った空間の懐の大きな表現も似ているように思いました。
でも よく見てみると・・というかそこに立ってみると そこには ちゃんと真似事ではない
「東洋の美」が表現されていると思います。
ファッションで言えば三宅一世さんのような やわらかいけどダイレクトに東洋を感じさせてくれる何かです。

最近読んでいる五木寛之著の【神の発見】という本の中に
「和魂洋才」という言葉が出てきます。
これについては ここで私が手短に書ける内容ではないのですが
こういう建築の中にいると 和魂と洋魂の限りなく近く融合した物のように感じますし 全く別の物になったような気もします。
それはただの猿真似ではないという事なのでしょう。

最近の目にする物は「無魂洋才」のものが殆どです。
この「無魂」・・・これからの世代には本当に考えなくてはいけない事なのかもしれませんし
アジアの中でも大きく取り残される要因になるかもしれません。

和魂にしろ洋魂にしろ中身の無いものに表現はありません。

ヘア−スタイルも ただ欧米のヘア−スタイルを日本人にかぶせただけではなじみません。
日本人にあったスタイルに噛み砕いて作り直していく
それには より日本人を知らなければいけません。

作るものは違いますが 表現するということにとてもリフレッショし
アル−アル−も5周年を迎えて 美容師として新たな気持ちになった空間でした。





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9月29日 (木)  写真の歴史展

こんにちは。
久々の書き込みです。

最近 朝晩は空気もひんやりして秋の訪れを感じて
上着を羽織ったり 長袖だったり おしゃれもこれからって感じですね。

もう 少し前のことですが 恵比寿ガーデンプレイスの中にある東京都写真美術館に行きました。
前から見に行きたかった4部構成の写真の歴史展です。
前の2部はあいにく見に行けず どうしてもこの3部は見たかったので無理やり時間を作りました。
(今展示中は 第四部です)

特に戦中戦後の写真が中心なのですが
報道というドキュメントと 表現というアーチスティックな面を
縛られた国策の状況の中でどう打ち出していたのか とても興味があり
そして この時代の作品は知らしめることの力強さを感じます。

日本では数少ない写真専門の美術館ですが この写真展は本当にすばらしく
ぜひ時間のある方は 足を運んでみられると良いと思います。

3階でこの展示があり 2階ではBrassaiのポンピドゥーセンターコレクションが展示されていました。
私が数年前にパリのポンピドゥーセンター行ったとき 改装中でこの
<ブラッサイ>ことジュラ・ハラースの写真は見ることができませんでした。
今回 思いがけず見ることができて感激です。
(これも もう展示が終わってから言うのも失礼ですね)
もとジャーナリストということもあってか 彼の目線はいつも裏路地やカフェやバーにいる「人」
1930年代の 夜のパリの色濃い生活がモノクロの写真から伝わってきます。


もう終わった展示についていろいろ書くのはこれくらいにして
興味のある方は こちらをチェックしてください。
http://www.syabi.com/

話は変わって 先日「<国連人権委>「国家機関の拉致」禁止、条約草案まとめる」
というニュースがありました。
郵政民営化・・・個人的には いつかは民営化されることだと思いますし
特に今 どうしても急ぐ必要があるのかわかりませんが
拉致被害者にとっては 一つの国に対する対応に国連が動いているのに
郵政民営化一本調子の今の政治をみてどう感じているのでしょうか。
アメリカでも今回のハリケーンで自国体制に 大きな批判が出ています。
普段は感じることもない日常ですが
自分自身が国に向き合うことがあったとき
この自分の国は本当に動いてくれるのか・・・と思います。

それでは。



 







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