Diary 2005. 8
メニューに戻る
8月6日 (土)  8月6日

〈8月6日〉〈8時15分〉〈エノラ・ゲイ〉〈ピカドン〉〈被爆二世・三世〉・・・。

こんにちは。
早々に 夏休みをいただき今回久々に 一人でゆっくり
広島の平和公園周辺を歩きました。
振り返ってみても こうしてゆっくり観て回るのは 初めてかもしれません。

終戦60周年だからというわけではないのですが
なかなかどうして 帰省してもゆっくり地元を歩く時間は ないですからね。

平和公園横の元安川の川沿いを歩きました。
川沿いに 幾つも石碑がありました。
暑い夏の日でしたが 川沿いの日陰の道は少し涼しい風が流れていました。

いつもは 車で平和公園前を通り過ぎるだけですが
こうして正面から 公園に入るのは何年振りでしょう。
多くの 観光客・修学旅行生らしい団体が目につきます。

公園内 〈原爆の子の像〉の前で『原爆パネル展』をしていたので ゆっくりみて回りました。
その後 原爆禁止の署名にサインして 少し「原爆と峠三吉の詩」原爆展を成功させる広島の会の人と
お話しました。

お話をして 広島に住みながら知らないことがいくつかありました。
原爆は 地面で爆発しないで 空中で爆発したこと。
アメリカが原爆を急いだのは ソ連の参戦が目の前で 日本の占領をどうしても成功させたかったためであること・・・など。

戦後60年で こういう反戦運動を見ると 「もういいじゃない・・60年もたっているんだから」とか
「原爆が終止符の変わりだから 広島・長崎の人には悪いけど それでしょうがなかったんじゃない」
という方もいると思いますが
そういう人は相当にアメリカナイズされていると思います。
他の地方の人はあまり 聞いたこともないと思いますが
被爆二世・三世という方が 被爆地には大勢います。
直接被爆した人もそうですが こうして後世にも何らかの影を落として
そういう人には いまだ戦争は終わっていないのです。
去年の年末にご紹介した「夕凪の町 桜の国」という漫画もこういうことを題材にしています。

広島・長崎で30万もの命がなくなり 60年たった今でもアメリカからは何の謝罪もありません。
戦後 被爆した人は アメリカ軍にモルモットのように 被爆資料を取られ
ろくな治療もされないままに どのように死んでいくのか統計を取られたともいいます。

よく 広島というと 原爆を落とされたところねといわれますが
なにより意識的におかしいなと思うのは 広島・長崎に落とされたんじゃなくて
日本に落とされたという認識があまりにないことです。
日本人の一般国民が戦争の被害にあったことより
日本は他国でひどいことをしてきたからこうされてもしょうがない・・・
という教育は アメリカによって戦後進められてきたので
今の日本人の意識がそうであってもしょうがいのかもしれません。

アメリカ人も最近 原爆に関して意識が変わってきたといいます。
それは 自分の国が9.11のテロにあったからです。
今まで 自国がしてきたことは「正義のため」という認識から
テロを通して 被害にあうということの恐ろしさを体感したからかもしれません。
それにしても そのイラクに対する報復は 報道以上にひどいものだと思いますが・・・。

私は 反戦デモや戦争責任を問う運動を強く行っているわけではありません。
ただ 今の平和なままの毎日が続いて欲しいと思うとき
戦争にならないことしか答えはないからです。

戦時中とはいえ 8月6日 午前8時15分
広島の人は 何ら変わらぬ朝を迎えていたことが 今思うと一番恐ろしいことだからです。

それでは。






 

20050806-1.jpg



8月9日 (火)  無題

こんにちは。

最近 終戦60周年ということもあってか いつもより戦争・原爆のテレビ番組も多いようにお思います。

私も 新たな事も知りました。
どういう記憶か 原爆は初め呉市に投下予定だったのが 広島市に落とした・・と思っていたのですが
最初から広島市内の中心に落とす予定だったこと。
投下候補は 広島・京都・横浜・小倉・長崎であったことなどです。

ある番組の中で 広島・長崎の原爆に関わった科学者が
「銃弾で死ぬのも 爆弾で死ぬのも 原爆で死ぬのも皆死ぬということでは同じだ
戦争はひどいことで 私たちが悪いんではない パールハーバーは忘れない 憎むなら日本兵を憎みなさい・・」と。
もっともらしくアメリカらしい意見。
一発の銃弾は 一人の命を 爆弾はその場にいる人の命を奪ってしまうが
原爆は その後世にも影響を与えるものだという認識が なされていないのにはショックをうけた。

直接被爆の方は その場は助かっても被爆症・白血病・ガンなどに苦しまされ
被爆二世・三世の人も遺伝的な病気や障害に苦しめられたり
被爆者の家系だからといって 現代でも破談になる人もいるといいます。
戦後60年が経った今でもです。

原爆・放射能とは その時だけの破壊兵器ではないのです。

先日 高校野球で 広島球児が 全校生徒に8月6日の黙とうを提案したところ
高野連は 「原爆は 広島・長崎だけのこと 他のものまで巻き込むのは良くない」として却下したという。
確かに 沖縄・東京・大阪でも悲惨なことがありましたし
その他の戦地でも同じことでしょう。
しかし 現在も続いている被爆地の現状と
被爆地は広島・長崎ですが 日本は世界で唯一の【被爆国】 被爆国民であることを知る意味でも 
8月6日・9日に関しては 15日とまた違った黙とうの意味があるのではと思います。

今 多くのアーティストが歌や芸術で反戦を伝えています。
これが ただの祭り事にならないように それを受止める私たちにもちゃんとした知識が必要だと思います。
悲惨な写真やむごたらしい話だけの戦争話では今は意味がありません。
なぜなら 過去ではなく今が危ない時代だからです。

平和でありつづけることは 過去を忘れることではなく
過ちを繰り返さないためにも 過ちを繰り返させないためにも知ることは大切だと思います。

戦争や原爆の 映画・ドラマ・漫画・アニメだけでなく
是非一度 経験者の手記を読んでみて下さい。
何も演出されていない生の声がそこにあります。

今日 8月9日 11時2分。
60年前 再び惨劇が起こり それは今だ 続いています。

それでは。





20050809-1.jpg



8月28日 (日)  CD

こんにちは。
まだ暑い日が続きそうです・・・これから台風も多くなるといっていました。
台風もですが 今は何が起こるかわかりません。
生活用水(風呂水)は用意しておく事をお薦めします。

そんな 8月も終わり。
特にこれといったことも無いので 困った時のCD頼みで 今回は二枚紹介します。

まず 【カフェ・アプレミディ ランデヴー ピグマリオン】
ボサノヴァなどのブラジル音楽とヨーロッパのジャズや映画音楽などを中心にした、
橋本徹選曲によるコンピレーションアルバム
ブラジル臭くも無く軽いフレンチのエッセンスが加わった
夏の午後にピッタリのアルバムです。

お次は 小野リサの【Romance Latino vol.1】
ラテン・ミュージックをベースにしたモダンでポップなボサノヴァ作品
おなじみの声も良いのですが ゆったりとしたボサノヴァというよりも
軽快なリズムが心地よい 夏っぽい作品です。

二枚とも今お店で流しているので 聞きたい方はリクエストください!

もう一つおまけにもう終わったのですが 映画のお話。
またどこかでしないかな・・・と思うのですが
【Sprout】という映画。
映像作家/サーファーのトーマス・キャンベルによるサーフィン・ドキュメンタリー映画なのですが
サントラがまた良さそうです。
私は サ−ファーではありませんが 海や波の映像は大好きです。
これに良い音楽が加わると これまたヒーリングなひと時間違いなしです。

最近こういう ドキュメント映画多いですね。
【WATARIDORI】・【DEEP BLUE】に【皇帝ペンギン】
対極にCGを駆使した映画がありますが どちらが良いというのは私はありません。
ただ 少し前のドキュメント映画の生々しさより
最近のこういう映画は より映像が美しく 本物の美しさ、迫力が描かれているように思います。
これも アナログのようですが実は とても最新技術のたまものだったりするんですよね。

もう来週は 9月!!
残りの夏をおもいっきり感じてください。
それでは!





20050828-1.jpg 20050828-2.jpg