Diary 2011. 10
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10月17日 (月)  ベアフットランニング

10月に入り 町のあちこちで金木犀の香りが漂っていました。
今は 通勤で通る駒沢公園も秋色に色付きはじめています。

スポーツの秋
私の運動といえば もっぱら通勤ラン。
片道7km ゆっくりラジオを聴きながら走ります。
夏のことを思えば 最近の空気はさわやかで 走るのも楽しく思える季節。

走るのが大きらいで 器械体操をしていたり
高校のマラソン大会は 三回とも欠席した自分が
走っているのが楽しいだなんて・・・ 笑えます。

そんな私がジョギングをするようになって5年くらい。
最近 自分のランニングに疑問を感じ
フォームをベアフットランニングに変えました。

ベアフット=裸足

一年前くらいに どこかの国の大学の偉い方が 
「裸足で走ることが一番からだが故障しない」と論文だか研究結果だかを発表したのを
ラジオで聞いたことがありました。

その時は「そうは言っても こんなアスファルトの都会で裸足なんかで走れるわけないじゃん」と思っていましたが
最近になって 裸足ランニング用のシューズが いろいろと出てきました。

さすがに 現代人のやわな足の裏では 土の上でさえ痛いですから
こういう シューズは必要
とりあえず 私は 初心者向きの ニューバランスのロードランタイプを購入しました。

エアーマックスにはじまったクッション思考
より高いクッション性能を求めてきた時代と真逆な考え方のベアフットラン。
それが 今になって見直されてきたのは そのNIKEですら
裸足感覚のシューズを多くラインナップし移行していることでわかります。

今の一般的な走行と違うところはいろいろあるのですが
一番違うのは かかとで着地しないで常に前傾姿勢でいるということ。

これが 今まで使っていなかった筋肉を使うためか
ふくらはぎがはり 腹筋を常に使っているのがわかります。
でも 今まで腰の辺りに来ていた痛みがありません。
これもかかとで着地しないことで 衝撃がダイレクトに伝わらなくなった為だと思います。

私は 走り方を移行するにあたり 少しずつならしていったので
ベアフット用のシューズにかえても 大きな違和感はありませんでしたが
必ず ある程度の知識を踏まえた上でしないと
よけいに体を壊すことになるので注意してください。
昔 裸足で遊んでいた人は比較的楽かもしれません。

子どもの頃 運動会の徒競走で 裸足で走ることはかっこいいことでした。
今では 裸足で走っている子なんていません。
いつも機能性のいいシューズをはいて かかとで着地しても痛くないので
上体が剃ったような オジサン走りの子どもが多いです。
裸足で走り かかとを使うととても痛いので 
自然に体は前傾になり足の裏の一番広い所を使いスピードも出ます。
上体の起きた走り方は 車でブレーキをかけながらアクセルを踏むようなもの。

そのうち 運動会で 子どもたちが徒競走で靴を脱いで出場してくる日も 戻ってくるかも。

体を守ることばかり考えてきた時代から 少しずつ本来の機能を生かす時代になってきたのかもしれません。
小学校のころ よく風邪を引きやすい体質だったのですが 
【年中半袖・半ズボン運動】を実行していた二年間は 風邪を引かなかったことを思い出します。

今のシューズに慣れたら そのうちビブラム社のファイブフィンガーズにしてみようと思う今日この頃です。




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10月27日 (木)  東京国際映画祭『少女の夢の足跡』

広島から上京して真っ先に行ったのは 東京モーターショー
東京でしか味わえないイベント
住んでいると鈍化するのですが 
地方にいると東京がいろんな楽しいことで溢れているように感じました。
でも 東京に来て20年になるが どれだけそんなことを楽しんだだろう。

そんな 東京でしか味わえないイベント 東京国際映画祭が
10月22日(土)〜10月30日(日)の9日間開催されている。
いろいろと 見たい映画は多いのですが その中の一本を休みの日に観に行きました。

『少女の夢の足跡』

パリに住む 中〜上流家庭の三人家族。一人っ子の女の子は小学生低学年くらい。
毎週末は 車で別荘に。
親は それぞれの疲れを癒す為に 
自然に触れることはいいことだと言う親に対して 子どもは別荘には行きたくはない。
親は私を見ていない・・・自分に関心がないと思っている。

あるおじさんからもらった魔法の種を庭に植えたが
その後の成長が気になり 別荘から帰りたくなくなる。

「こんな私なんかいなくてもわかりゃしないわ。。。」と
別荘から帰る日 車に乗ったふりをして 車のドアをバタンッ!
車はそのまま出発・・・ウッソーーッ!!!とういう感じで車は行ってしまい
家の裏の森で数日の野宿生活が始まる。

終始 子どもの目線で撮られている映像は 子どもの心をより強調させ
流れる絵が 酒井駒子の絵本のように見えた。
子ども部屋の色使い カーテンやベットカバー 
いいかんじにはきこまれたブーツ
大きめの可愛いピアスなどからもパリのエスプリを感じる。

映画を観終わって 妻が「ほんとに困った子だね。。。」と一言
「・・・そうだね・・・。」
ほんとに困った子だ・・・ほんとに困った子だった私はそれ以上言えなかった。

私は幼稚園で二回(・・たぶん) 途中で脱走し 一人で家に帰った。
家に帰ると仁王立ちした母からビンタが飛んだ。
いつも二列に並んで 女の子と手をつなぎ いつも一緒の道で登園。
こっちの道に行きたいのに・・・こっちにはかっこいい車があるのに・・・そんなことが理由だった。

同じような頃に 勝手に(自分では家出と決めこみ)3kmくらいある祖母の家まで歩いていき
迎えに来た母からまたビンタ。。。
そんな事をした理由は覚えていないが 道のりは小さな冒険だった。

どちらも 周りは大騒ぎで大変だったのだろう(記憶はないけれど)
その他にもいろいろと・・・親のことを思うと本当に申し訳ないが
一人でふらついていたその出来事は 私にとっては 楽しい思い出。

この映画を見て
「もっと 子どもの気持ちを考えて・・・」とか
「親と子の関係をもっと・・・」とか言う人もいるが
私は やっぱり子どもの気持ちなんてあまりわかってあげないほうが良いのかもとさえ感じます。

映画のエンディングは 日本だと もっと違うふうに作るだろう
子どもを理解し尊重した ともするとあっけない終わり方に
良い意味でのフランスの個人主義を感じました。

わかってもらえないからこそ自分が成長することは多いと思うのです。
子どもに早くひとり立ちしてもらいたければ 居辛い家にしたほうが良いという話もある。

なにより もしこの親が子どもの気持ちを全てわかっていたら
この子は こんな楽しい事を経験できなかったのだから。




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